
核兵器のない世界をめざす核兵器禁止条約(TPNW)の第3回締約国会議が3日、米ニューヨークの国連本部で始まった。広島、長崎への原爆投下から今年で80年。被害者の救済や環境の回復のための「国際信託基金」創設や核抑止論のリスクなどを議論し、政治宣言の採択も目指す。
- 核禁条約会議開催、混沌のさなかで 参加も議員派遣も…回避の日本
昨年12月に日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞してから、初めての大規模な核軍縮会議となる。カザフスタンやメキシコなど多くから、受賞を歓迎し祝福する声が寄せられた。
議場内は拍手で包まれる
会合では、日本被団協事務局次長の浜住治郎さんも演説し、広島の胎内被爆者であることを明かした。「私は母親のおなかのなか3カ月の時に被爆しました。父親は朝早く、爆心地近くの会社に出かけたまま帰らぬ人となりました。今も父親のことを思わない日はありません」
だからこそ、核廃絶への強い…